復讐神
「大丈夫だよー!」
ベッドの中で、モゾモゾしながらそう答える。
『そうか、よかった!』
嬉しそうにいく喜之。
でも、わざわざこんなこと聞くために電話してくるようなやつじゃない。
「本題はなあに?」
『あぁ、…シン、高校に行ってみないか?』
…高校?
…なんで僕がそんなとこ…。
「行かないよ。」
そうハッキリいうと、
喜之は、何故だ?と優しく問いかけてきた。
「…何故って、僕は人を殺したいからさ!」
電話越しに満面の笑みを浮かべた。
…
ねえ?
だって僕は、人を殺すために生きてる。
復讐するために生きてるんだ。
だから、高校なんて必要ない。