先生は元彼⁉

ストーカー!?

瀬川先生に「付き合ってたことはナシにしてくれ」と言われてから一か月。

あれから先生とまともに話してない。

本当は話したいこと、いっぱいあるのに…。

きっと私、まだ先生のことが好き。


「苺愛、俺と付き合って!」

そう言ってきたのは同じクラスの虎牙(ひゅうが)くん。

イケメンって有名だけど…

なんで私?

「なんで…?」

「そりゃお前が好きだからだろ」

んなこと言われましても…

『瀬川先生が好きなので付き合えません。』なんて言えないし…。

「ごめんなさいっ…」

そう言って私はダッシュ!


「魅輝~!!」

私はダッシュした勢いで親友の魅輝(みき)のところへ突っ走る。

「どした?」

「虎牙くんに告られた!」

「おぉ!!OKした?」

「断った!」

「なんでやねん!!」

魅輝に鋭いツッコミを入れられてしまった。

そこで、私は魅輝にに先生への気持ちを話した。

「なるほどねぇ~…」

どうやら魅輝は賛成する気にならないらしい。

そりゃ生徒と先生だもんね…

「でも苺愛が好きなら私も応援する!!」

魅輝はそう言ってくれた。

さっすが!!私の頼れる親友!!


その日の帰り道。

私は家に帰る途中なんだけど、
なんでだろう。

後ろに虎牙くんがいる。

こっち見てにやけてる…キモ…

勇気を出して、振り返ってみる。

「ぁぁあの!!なんですか!?」

すると虎牙は驚いたように

「え…いや苺愛ちゃんかわいいなって見てただけだよ!」
…キモ!!

っていうかストーカーじゃん…

私はダッシュで家に帰る。

その日から虎牙くんは私に付きまとうようになった。

魅輝に相談したら、「任せなさい、苺愛!!私がぶっ潰してあげる!!」なんて張り切っていた。

休み時間などは常に魅輝がいてくれたため、安全だった。

次の日、魅輝は高熱を出して休みだった。

今日1日、大丈夫かなぁ…

「ちょっと苺愛ちゃん、いいかな?」

お昼休みに話しかけて来たのは…

もちろん虎牙くん。

「え?イヤです。絶対絶対行きません。」

「あの…話があるんだよ…来てくれたら、もう付きまとわないから。」

え…?なんか反省してる…?

そうだよね、虎牙くんだって根っから悪い訳ではなさそう。

付きまとわないって宣言してくれたしまぁいっか。

「わかった」

そして私は虎牙くんの後をついて体育館裏に…
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