太陽が昇らない街





切なさそうに聞こえた声も、悲しそうに聞こえた言葉も、幻かもしれない。



でも彼の心に、その言葉は確かに刺さっていた。




小さいころ何度も叫んで届かなかった言葉を、僕に聴かせて。



諦めて呑み込んでしまった願いを、僕に聴かせて。





今度は僕が、守るから。








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