太陽が昇らない街
「・・・安全な場所に案内する」
彼女は歩き出した。
男は何の話か分かっていないようで、不思議そうな顔をする。
「止めてもついてくるんだろう?なら、安全な場所に案内する」
「えっ、いいの!?」
男は喜んで彼女の後ろをついていく。
「あんた、普段どこに住んでるの」
「え、適当に・・・。そこら辺?」
「今後あなたも狙われるだろうから、寝るときはここにいて。そして私が動くときは一緒に行動して。一人は危ないから」
ついてくることを許可する以上、責任のない行動はできない。