【短編】アナタとワタシ
ドSな男の子
【昌樹side】
ヤバい。可愛すぎる。
泣き始めたのはアウトだけど、困った顔は可愛い。
俺のS心が疼くぜ……。
でも、泣き始めたしそろそろ止めよ。
俺、こいつのこと好きだし。
初めて見たときから惚れた。
可愛いし、清楚だし……。
初めて女を可愛いって思った。
「悪い……泣かすつもりはなかったんだ」
そういうと鈴華は驚いた顔をして上を見た。
俺とコイツは15センチくらい差がある。
それはともかく、告白をしよう。
もう、当たって砕けろ!
「お前が好きなんだよ」
「……」
鈴華は黙ったままだ。
どうしようか……。失敗したか。
そう思っていたら鈴華が口を開いた。
「えっと……」
俺は困っている鈴華に溜まらず、深いキスをした。
「んっ!」
抵抗はしない。……これは脈ありなのか?
唇を離すと、真っ直ぐこっちを見てきた。
「俺の言うことが聞けないなら」
身体に叩き込むぞ。
耳元で囁いてやると、鈴華は頷いた。