そして少女は兵器を知る
「はい。ご一緒します、お祖父様」
私の答えに、お祖父様は大仰に、満足も満足そうに、うなずいた。
初めて私と出逢った時のように、お祖父様はまた笑んだ。
いつか、私を吸収せんと綺麗な三日月の笑みを見せた少女とは、まったく違う。
私を制圧し、見下し、あるいは獲物と認識する目ではなく、あたたかく包み、その上で私という存在を庇護してくれている。
「ミリアリア」
と、お祖父様が私の名前を呼ぶ。
「ミリアリア……ミリアリア……ミリアリア」
と、ただ名前ばかり何度も。
互いに、ティーカップを下ろす。
お祖父様の瞳は、わずかに灰を滲ませた、水色だ。
私の赤とは違い、鮮烈さがない分、雨天に佇む水溜まりのような、静けさがある。
私の答えに、お祖父様は大仰に、満足も満足そうに、うなずいた。
初めて私と出逢った時のように、お祖父様はまた笑んだ。
いつか、私を吸収せんと綺麗な三日月の笑みを見せた少女とは、まったく違う。
私を制圧し、見下し、あるいは獲物と認識する目ではなく、あたたかく包み、その上で私という存在を庇護してくれている。
「ミリアリア」
と、お祖父様が私の名前を呼ぶ。
「ミリアリア……ミリアリア……ミリアリア」
と、ただ名前ばかり何度も。
互いに、ティーカップを下ろす。
お祖父様の瞳は、わずかに灰を滲ませた、水色だ。
私の赤とは違い、鮮烈さがない分、雨天に佇む水溜まりのような、静けさがある。