俺のチャンチャラ日和
いつかの恋
晴天秋風に銀杏舞う…
白い壁に窓から見える何となくの景色感想。
ん~ 秋だね。
「 こーらっ!朝宮くん、ここは学校の保健室であって、家じゃないのよ?教室戻りなさい!」
「 え~ 俺 寝不足なのに先生ひでぇ~ 」
なんて言う俺は 朝宮 祥吾。高3。
俺には好きな子がいるけど、彼氏いるんだよね~ 親友の 片山 周二の彼女、水原 真美。
周二が水原に告白してさ、くっついちまって… それが2年の時。
でも俺は、1年の時から片想いで 好きだったんだ。
こういう事って、勝ち負けとかじゃないし、譲り合うものでもないしね。
しかたないよな…
悔しいのは彼氏が自分の親友だって事。
もちろん、諦めたよ… 友達だから。
でもさ、簡単じゃないもんだよな…
「 祥吾、帰りどうする?」
「 どうするって、水原は?」
「 友達と帰るみたいだからさ 」
「 あ、そう。じゃ、遊んでくか~ 」
実は最近 何となくだけど、周二と水原の距離感に隙間がある気がするんだ。
親友の勘。
女の勘には負けるが、二人が変なんだ。