俺のチャンチャラ日和

明らかに様子がおかしい二人を目の当たりにして知らんぷりは出来ない。

先に歩き出す周二を追いかけてるように靴に履き替えて行く。

「 周二、なぁ お前らなんかあった?ケンカ中か?」

「 ケンカならいい方だな… 」

じゃあケンカじゃない?なら、なんだ?

「 祥吾、俺さ、真美と別れようと思ってんだ 」

は… ? はぁ!?何言ってんだ。

「 別れるってなんで!理由は?」

「 さぁ… わかんねぇ大学も違うとこ受けるし、離れるからかもな 」

遠距離が理由?

「 それは二人の気持ちの問題だろ? 水原の事、好きなんだろ?」

「 好きだけど… 遠距離ってうまくいかねぇだろ?特に女はさ、会いたいときに会えないとか文句言いそうじゃん 」

そういうもんか?俺はわかんねぇよ。

俺は周二の言いたい気持ちがわかるようで、わからなかった。

好きなら迷う事なんてないもんだと思ったからだ。

周二と水原の二人の気持ちの問題だと、簡単に言ってしまったが、本人たちにしたら、離れるという現実が重かったのかもしれない。

< 3 / 8 >

この作品をシェア

pagetop