襲撃プロポーズ-二度目の求婚-
きっとこの想いの全てを知ったら、久保姫は自分を恐れて遠ざかるだろうと晴宗は思っている。
自分自身でさえ戸惑うほどなのだ。
それほどまでに深く、晴宗は彼女を愛している。
生半可な愛し方はしない。
骨の髄まで己の愛で埋め尽くしてみせる。
そう強く心に誓った。
「だから…重隆殿が呆れるくらい、俺の子を産め」
そう言った晴宗の男の顔。瞳に浮かぶ熱い炎。
火傷してしまいそうなそれに久保姫は吸い込まれそうな気分になった。
熱く、激しく燃えるそれ。
触れれば痛みを伴うかもしれない。
けれど、それでも彼女は触れてみたかった。