年俸1360万円!?~私が手にしたデビューの切符
「ナギサっ!!」
結局何もしないまま、ぼーっとしていた私を現実に戻したのは午後3時、突然入ってきた真二だった。
「どうしたの?こんな時間に」
「撮影の合間。2時間ぐらいしかいれないけど来ちゃった」
嬉しそうに顔を崩す真二とは逆に、ムラハルの来る時間と被らなくて良かった……なんて安堵する私。
「お風呂入る??」
「あ……今日はいいや。頭もセットしたままだし」
確かに、今日の真二は完全に仕事モード。
雑誌からそのまま飛び出してきたような姿に……。
-ドキン-
一瞬だけ、胸が高鳴った。