年俸1360万円!?~私が手にしたデビューの切符
張り裂けそうな胸の痛み。
思い切って声を上げたら良かった?
頭の何処かで働くベリギャルとしての自分がそれを制す。
ベッドに倒れこむと自分の腕が目に入った。
いつの間にか……随分と細くなった腕。
豪華な大きなベッドに不釣合いな、情けない自分。
そういえば、最近ろくに食べてない……そんな事を思いながら、襲ってきた気だるい疲れに身を任せ目を閉じる。
もう、このまま目覚めなければ……そしたらどれだけ幸せだろう。
そんな事を考えてしまう程、私の心はこの生活で衰弱してしまっていた。