年俸1360万円!?~私が手にしたデビューの切符
「……そうなんだ」
あんまりさらっと言われて逆に反論出来ない。
「ん、で……あっさりアンタだって体売ってた癖にって言われてさ」
抱くには抱いたけれどそれ一回きりだと真二は言った。
「え、でも私……玲さんに真二上手でしょ?って」
口にするのも恥ずかしいあの日の言葉を思い出してしまう。
「玲、プライド高いからな」
「じゃあ……」
「全然盛り上がらなかったし!!」
そう言うと、真二はようやく少し笑った。