年俸1360万円!?~私が手にしたデビューの切符
初仕事
数日後。
慌しく準備を進めた私は再びベリーコーポレーションの扉をくぐる。
受付で名前を告げるとすぐに専務が降りてきた。
「じゃあ、行こうか」
手に光る鍵。
きっと私の部屋の鍵。
万が一……に備えてマスコミを避けるように車が走るから、私自身ここが何区なのかすら既に判別がつかない。
そして……
-カチャ-
高そうなドアノブを捻り、視界に入ったのは
「どうぞ」
ここは一体……。