年俸1360万円!?~私が手にしたデビューの切符
「ね、こないだのオーディションで受かった玲って人いんじゃん?」
「あの人来てくんないかなぁ?俺めっちゃタイプなんだけど!!」
ここにも私と同じ、何も知らない救われない人がいる。
「なんならナギサでもいいぜ??」
胸を叩いてみせた雄也の耳元で私はそっと囁いた。
「ありがと、でもね……私蹴ったんだ」
「蹴ったって……まさか」
「そ、芸能人にはならないよ」