年俸1360万円!?~私が手にしたデビューの切符
「ナギサちゃんも飲む??」
「え……あ、っと……」
焦るアタシに甘い言葉。
「飲みな?ちょっと緊張をほぐした方がいい」
ドキドキしながら二人掛けの、やっぱり質の良さそうな柔らかいソファに腰掛けた私。
その肩に腕が回されて……瞬間、真二の香水の香りに包まれる。
「はいっ、どうぞ」
「いた……だきます」
こくん。
喉を通っていく琥珀色の液体はいつもならむせてしまう苦手なバーボンなのに、何故か自然に……体内へと吸収されていった。