年俸1360万円!?~私が手にしたデビューの切符


「ナギサちゃんも飲む??」



「え……あ、っと……」



焦るアタシに甘い言葉。



「飲みな?ちょっと緊張をほぐした方がいい」



ドキドキしながら二人掛けの、やっぱり質の良さそうな柔らかいソファに腰掛けた私。



その肩に腕が回されて……瞬間、真二の香水の香りに包まれる。



「はいっ、どうぞ」



「いた……だきます」



こくん。



喉を通っていく琥珀色の液体はいつもならむせてしまう苦手なバーボンなのに、何故か自然に……体内へと吸収されていった。


< 30 / 207 >

この作品をシェア

pagetop