年俸1360万円!?~私が手にしたデビューの切符
同業者
「じゃ、ナギサちゃん。またね♪」
頭をぽんぽんとされ、にっこり笑って仕事に向かう真二を見つめて……。
ほとんど眠れないままに手を振った。
なんて言えばいいんだろう?
仕事とは言え、ありがとうございました……なんて言うのも変だし。
結局にこにこと手を振るに留まる。
真二のいなくなった部屋は落ち着きを取り戻していて……昨日の事なんてまるで夢のようだ。