Sweet kiss

「…待って…!」

このまま、流されちゃダメだって。

あたしの本能がそう言ってる。

「なんだよ。」

「古澤くんは、あたしのこと、どう思ってるの…?」

かすかに聞こえるくらいの声しか出ない。

「…だろ。」

何時ものように、彼に聞き返す。

「す、好きに決まってんだろ!」

好きじゃなかったらキスなんてしねーよって、

真っ赤な顔でうつむきがちに彼がつぶやいた。

「…、本当?」

「俺は嘘つかねーよ。」

あたしも好きだって、伝えていいかな?伝えたいよ。

「委員長はどーなんだよ。俺にだけ答えさせるなって。」

、顔が真っ赤になるのがわかる。

「…す、好き。あたしも、古澤くんのことが、好きです。」


< 11 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop