Sweet kiss
「まずは、さ。名前で呼ぶところから、始めるか、…楓…。」
少し冷えたかなって、思ったあたしの頬がまた、熱くなるのがわかる。
すごく嬉しい…。
「…うん。し、翔くん。」
いいところも悪いところも、まだまだ、知らないところがたくさんある。
「っ///か、帰るぞ。」
だけど、これからたくさん知って行きたいな。
いいところも悪いところも、全部含めて好きだって言える。
そんな自信を持ってるよ。
だって、初めて好きになった人。
大きな背。大きな手のひら。あたしに向かって差し出してくれる。
その手のひらをそっと握り返す。