Sweet kiss
その言葉にあたしは驚く。
「ちゃんと起きたから、緊張が緩んだんだろうな、」
そう言って、立ち上がって、先輩はあたしに、気をつけて帰れよって頭を撫でて、保健室を出て行った。
あたしは、帰る支度を始めた。
古澤くんは、何部だったっけ?
ぁ、そうだ。バスケ部だ。
迷惑かけたし、あの先輩と古澤くんには、お詫びしなきゃな。
きっとあの先輩も、バスケ部だろうから…。
「お、おい!」
振り返ると、古澤くんが立ってた。
「その…わ、悪かったな。」
あたしはその言葉に、驚く。
さっきまで偉そうな態度だったのに。
真っ赤な顔が普段は男前な顔を可愛らしく見せる。
「大丈夫だよ!あと、ありがとね。」
「べ、別に礼言われるよーなことしてねーし…。」
少し、ツンとした態度のクラスメートは、顔を真っ赤に染め上げて、必死に強がってるように見えた。
「そんなこといいながら顔真っ赤!」
「なっ…!」
「可愛い。古澤くん、すごく可愛い。」
あたしがにこりと笑いかけると、さらに顔を真っ赤にする。