青いフルーツ
海斗と…
走った
あたしは教室にゆっくり戻っていった。
ガラガラ――
「翼!?」
「ょぅ↑↑」
教室の窓のところに翼が座っていた。
「なんでいるの?」
「彩のこと待ってんの」
彩…
翼の彼女だよね?
「そっか……」
あたしは鞄を持って教室を出ようとした。
「おまえ……」
翼がうしろからつぶやいた。
「南となんかあったろ?」
「…ぅん……。」
いまは誰にも話したくない。
「元気だせよ!!」
そう言って翼はあたしの肩を叩いた。
「ありがと…
翼…」
あたしは教室を出た。