青いフルーツ
ゴミ捨て場は理科館のうしろ。
けっこう遠いんだよねιι
購買部の横を曲がってすぐのところ。
あ〜あったあった…
はぁぁ〜〜ιι
なんか疲れたなぁ…
あたしはゴミ捨て場のふたを開けてごみ袋をドサッと置いた。
「七海?」
うしろから声がした。
「あっ!お兄ちゃん!!」
うしろにはお兄ちゃんが立っていた。
あたしのお兄ちゃんは高2。
兄妹にしては歳が離れてるんだけど、仲がイイって評判。
それに、お兄ちゃんは顔が広いから先輩とかに可愛がられるんだよね。
「ゴミ捨て?」
「うん〜…
ダルいなぁ〜」