青いフルーツ


「アイツ…よくわかんね〜な…」

翼が走っていった静かな廊下を見つめる南。

「でも…いいやつだよね☆」



しばらく沈黙が続いた。



「あっ…あのさ…」

「ん?」


改めて返事をされると恥ずかしくなる。


「ゴメンね…ιι
気づかなくって…」

「別にいいよ…オレが勝手に妬いただけなんだし」

「ゴメンね…」


あたしが言ったすぐあと…
南の手があたしの頭にのった。

「そんなに謝んなって…。オマエは元カレのこと無理に忘れようとしなくっていいから。オレがそのうち忘れさせてやるからょ!」

ハニカンでわらう南。
この笑顔、あたしは大好きだよ。

「うん!!ありがと南☆」



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