不謹慎ラブソング
大きいおかずを二階まで運び終えた。私たちの教室は、三階だ。
たった一階登るだけなのに、その段数は酷く多いように思えた。
どうせ、持って行ったって、踏みにじられるだけだ。
どうして、毎日こんな酷い目に遭わなくてはならないのだろう。
どうして、いじめられるために毎日学校に来なくてはいけないのだろう。
どうして、私なのだろう。
私の疑問は次々と浮かび、やがて、私の手が私のポケットへと伸びる。