不謹慎ラブソング
普通の男子とは違って優しい斎藤のことを、数年前から密かに慕っていた。
 

誰にでも優しく、気配りのできるお兄さんのような性格が好きだった。
 

訳あって人嫌いを拗らしていた私を、有名な優等生にまで成長させてくれたのは斎藤だ。
 

その優しさがいつか変わってしまうと分かっていたのに、いざその時が来たら何も考えられなくなった。


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