不謹慎ラブソング
高校に入ったのは、私の意志だった。


作家になるためにはたくさんの経験が必要だと当時は考えていたのだ。
 

けれど、女子たちの権力争いや見苦しい程の成績競争、陰湿ないじめが、童話を書くために必要とは到底思えないのだ。
 

それは、きっと私の創作の邪魔になるだろう。
 

私は、子供が喜ぶような馬鹿馬鹿しくも夢のような小説を書きたいだけなのだから。
< 88 / 100 >

この作品をシェア

pagetop