不謹慎ラブソング
大学に行っていなくて、勉強はしていた。


学がなければ小説なんて書けない。


高校レベルは完璧にしていた。


好きな作家の小説なら、すべて書き出せるという奇妙な特技も身につけた。


数学ができないために、お金の計算には困ったものの、使わなければ良いのだと思い、節約をした。


そんな生活を空しいとは、本当に思わない。


楽しいとも、思わない。


けれど、誰からも責められることがなく、見下されることがなく、笑われることがなく、裏切られることもない。


私が私らしく生きるために、必要なことだと思う。
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