たとえ、これが恋だとしても~あなたとSweet sweets~
その言葉に、惟の表情がますます強張っていく。そんな彼の顔を見ながら、拓実は呆れたような調子で言葉を続けていく。
「ほんとに、亜紀ちゃんと何かあったんですか? こんなこと野暮になるから言いたくなかったんですよ。でも、ちゃんとしておかないといけないことだと思うし……」
「拓実君、何が言いたいの?」
「ひょっとして、亜紀ちゃんに強引に迫ったりしませんでした? そりゃ、僕だって彼女が誕生日とその翌日の二日も連続で外泊しているから、何かがあったとは分かってますよ? でも、それって合意の上だと思ってたんですけどね。なにしろあれから亜紀ちゃん、物凄く色っぽくなってたんだから。絶対、惟さんと熱い夜すごしたんだって思ってたんですよね。違ってます?」
「ここで、それ訊ねてくるの? やっぱり、君も慎一さんの息子ってだけのことあるよね」
普段であれば、言い負かされることなどあるはずがない。だというのに、今の惟は拓実の言葉に反論できないでいる。その姿がいつもとは違うと思ったのだろう。目を丸くしながら拓実は話し続けている。
「じゃあ、やっぱり亜紀ちゃんのこと食べちゃったんだ。彼女の首筋にマークついてたから、そうだとは思ってたんですけどね。でも、疑いだったことが本当のことだったんだってわかると、僕としては複雑かな?」
「どうして?」
「だって、そうでしょう? 亜紀ちゃんは僕の大事な妹だし。その彼女が婚約者とはいえ、まだ籍を入れていない相手に大人にされちゃったわけだし。ちょっと嫉妬も混じってる?」
「ほんとに、亜紀ちゃんと何かあったんですか? こんなこと野暮になるから言いたくなかったんですよ。でも、ちゃんとしておかないといけないことだと思うし……」
「拓実君、何が言いたいの?」
「ひょっとして、亜紀ちゃんに強引に迫ったりしませんでした? そりゃ、僕だって彼女が誕生日とその翌日の二日も連続で外泊しているから、何かがあったとは分かってますよ? でも、それって合意の上だと思ってたんですけどね。なにしろあれから亜紀ちゃん、物凄く色っぽくなってたんだから。絶対、惟さんと熱い夜すごしたんだって思ってたんですよね。違ってます?」
「ここで、それ訊ねてくるの? やっぱり、君も慎一さんの息子ってだけのことあるよね」
普段であれば、言い負かされることなどあるはずがない。だというのに、今の惟は拓実の言葉に反論できないでいる。その姿がいつもとは違うと思ったのだろう。目を丸くしながら拓実は話し続けている。
「じゃあ、やっぱり亜紀ちゃんのこと食べちゃったんだ。彼女の首筋にマークついてたから、そうだとは思ってたんですけどね。でも、疑いだったことが本当のことだったんだってわかると、僕としては複雑かな?」
「どうして?」
「だって、そうでしょう? 亜紀ちゃんは僕の大事な妹だし。その彼女が婚約者とはいえ、まだ籍を入れていない相手に大人にされちゃったわけだし。ちょっと嫉妬も混じってる?」