たとえ、これが恋だとしても~あなたとSweet sweets~
そう言う拓実の声には拗ねた響きが混じっている。そのことに気がついた惟は、苦笑を浮かべるしかできないようだった。
「あのね、拓実君。その発言、他人の前でするんじゃないよ。もちろん、君がシスコンだってこと、周囲の誰もが知ってるよ。でも、さっきのを聞いたら、それ以上じゃないかって勘ぐられるんじゃないかな?」
「かもですよね。でも、仕方がないでしょう? 亜紀ちゃんと兄妹として生活始めてから半年も経ってないんですよ。おまけに、彼女はあの通り可愛らしくて魅力的なんだから。でも、心配しなくていいですよ。僕は彼女のこと、ちゃんと妹としてみていますから。なので、兄として妹が大人の階段のぼったことに寂しさを感じてるだけ。ついでに、相手の男に半分腹を立ててる?」
「分かったよ、拓実君。だから、これ以上、責めないでくれる? たしかに亜紀とはそういうことあったけど、君が心配しているみたいに強引じゃない。ちゃんと、亜紀の気持ちも確かめたうえでのことだよ。それでも、そんなに非難するの?」
拓実の言葉に反論する惟の声はどこか弱々しい。そんな彼の姿が珍しくて仕方がないのだろう。拓実は喉をクックと鳴らしながら応えている。
「別に非難しませんよ。いまどきの高校生がそういう経験しているっていうこと否定しませんし。うん、こういうところにいれば、いろいろと聞こえてきますよ?」
「だったね。じゃあ、拓実君は僕たちのこと、気にしないって思っていいのかな?」
「ですね。僕は大丈夫です。でも、雅弥はどう反応するかな。あいつって有能だけど、頭が固いっていうか、亜紀ちゃんのことほんとに大事にしていますからね」
「あのね、拓実君。その発言、他人の前でするんじゃないよ。もちろん、君がシスコンだってこと、周囲の誰もが知ってるよ。でも、さっきのを聞いたら、それ以上じゃないかって勘ぐられるんじゃないかな?」
「かもですよね。でも、仕方がないでしょう? 亜紀ちゃんと兄妹として生活始めてから半年も経ってないんですよ。おまけに、彼女はあの通り可愛らしくて魅力的なんだから。でも、心配しなくていいですよ。僕は彼女のこと、ちゃんと妹としてみていますから。なので、兄として妹が大人の階段のぼったことに寂しさを感じてるだけ。ついでに、相手の男に半分腹を立ててる?」
「分かったよ、拓実君。だから、これ以上、責めないでくれる? たしかに亜紀とはそういうことあったけど、君が心配しているみたいに強引じゃない。ちゃんと、亜紀の気持ちも確かめたうえでのことだよ。それでも、そんなに非難するの?」
拓実の言葉に反論する惟の声はどこか弱々しい。そんな彼の姿が珍しくて仕方がないのだろう。拓実は喉をクックと鳴らしながら応えている。
「別に非難しませんよ。いまどきの高校生がそういう経験しているっていうこと否定しませんし。うん、こういうところにいれば、いろいろと聞こえてきますよ?」
「だったね。じゃあ、拓実君は僕たちのこと、気にしないって思っていいのかな?」
「ですね。僕は大丈夫です。でも、雅弥はどう反応するかな。あいつって有能だけど、頭が固いっていうか、亜紀ちゃんのことほんとに大事にしていますからね」