たとえ、これが恋だとしても~あなたとSweet sweets~
「惟、どうかしたの?」
何かがあったのだろうかと小首を傾げながら振り向く亜紀の唇にあたたかいものが触れる。何が起こったのか彼女が理解する前に、客席からはまた黄色い悲鳴が上がってくる。
さしもの彼女もこの反応で何があったのか理解できないはずがない。酸欠状態の金魚のように口をパクパクさせた亜紀は茹でダコのように真っ赤になってしまっていた。
「た、惟! こ、こんなところでキスするなんて!」
「問題ないでしょう? だって、こういう時には誓いのキスは必要じゃないの?」
必死になって抗議する亜紀の姿に惟は平然とした調子で応えるだけ。その姿には悪いことをしたというような色があるはずもない。もうこうなったら、彼の勢いを止めることはできない。そのことを知っている亜紀はこれ以上、この場にいられないとばかりに舞台裏へと飛び込んでいく。
「亜紀、待って」
そんな彼女の腕をしっかりと掴まえている惟。そのまま、彼女を抱きしめた彼は、何度もキスの亜目を降らせてくる。
「た、惟……人が見てる。恥ずかしいから、やめて」
「人が見てたって関係ないよ。亜紀は僕のものだってこと、知っておいてもらわないと。亜紀、結婚しようね。絶対に君のこと幸せにするから」
キスの合間に囁かれる言葉は限りなく甘く、体を痺れさせるもの。それにいつの間にか応えるように彼の首に腕を絡めた亜紀は、彼女からも何度もキスをせがむようにしている。そんな二人の様子を誰もが微笑ましい表情で見守っているかのようだった。
to be continued
何かがあったのだろうかと小首を傾げながら振り向く亜紀の唇にあたたかいものが触れる。何が起こったのか彼女が理解する前に、客席からはまた黄色い悲鳴が上がってくる。
さしもの彼女もこの反応で何があったのか理解できないはずがない。酸欠状態の金魚のように口をパクパクさせた亜紀は茹でダコのように真っ赤になってしまっていた。
「た、惟! こ、こんなところでキスするなんて!」
「問題ないでしょう? だって、こういう時には誓いのキスは必要じゃないの?」
必死になって抗議する亜紀の姿に惟は平然とした調子で応えるだけ。その姿には悪いことをしたというような色があるはずもない。もうこうなったら、彼の勢いを止めることはできない。そのことを知っている亜紀はこれ以上、この場にいられないとばかりに舞台裏へと飛び込んでいく。
「亜紀、待って」
そんな彼女の腕をしっかりと掴まえている惟。そのまま、彼女を抱きしめた彼は、何度もキスの亜目を降らせてくる。
「た、惟……人が見てる。恥ずかしいから、やめて」
「人が見てたって関係ないよ。亜紀は僕のものだってこと、知っておいてもらわないと。亜紀、結婚しようね。絶対に君のこと幸せにするから」
キスの合間に囁かれる言葉は限りなく甘く、体を痺れさせるもの。それにいつの間にか応えるように彼の首に腕を絡めた亜紀は、彼女からも何度もキスをせがむようにしている。そんな二人の様子を誰もが微笑ましい表情で見守っているかのようだった。
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