たとえ、これが恋だとしても~あなたとSweet sweets~
「亜紀ちゃん、ファミレスはやめて。君のことを知っている人はいないと思うけど、白綾の制服を着た美人さんなんて、盗撮する連中の格好の餌になる。そんな危険なこと、できるはずもない」
「そ、そんなことないと思う。それに、ファミレスだと周りを気にせずにゆっくり話せるもの」
「ダメ! 絶対に、ファミレスだけはダメ。亜紀ちゃんは周りを気にしないかもしれない。でも、あそこは危険なんだって。もし、友だちと話をしたいだけなら、僕がいい場所を教えてあげる」
そう言うと、惟は亜紀の肩をガシッと掴まえている。そんな彼の姿に、遠巻きにしていた女子生徒たちの黄色い悲鳴が上がっている。その声にここが校門前だということを思い出した亜紀は、どこか引きつったような表情を浮かべることしかできなかった。
「惟さん、ここ、どこか分かってます?」
「うん? 校門でしょう? それがどうかしたの?」
「分かっているなら、離してください。なんだか、周りの視線が痛い」
亜紀のその声に、惟も周囲の雰囲気に気がついたのだろう。「ああ、そうだね」と呟くとスッと肩を掴んでいた手を離している。それでも亜紀に向けている笑顔は甘いものとしかいいようがない。そのままの顔で、彼はさらりと言葉を口にしている。
「そうした方がいいよ。その店は会員制だから、誰でも簡単に入れるわけじゃないし。亜紀ちゃんの写真撮ろうなんて馬鹿なことを考える連中を寄せ付けたりしないからね」
「でも……そんなお店、高校生じゃ入れないでしょう?」
「大丈夫。だから、僕が案内してあげるって言ってるの。僕がいれば問題なく入ることできるよ。それに、落ちついて話せるのも間違いない。ね、そうしない?」
「そ、そんなことないと思う。それに、ファミレスだと周りを気にせずにゆっくり話せるもの」
「ダメ! 絶対に、ファミレスだけはダメ。亜紀ちゃんは周りを気にしないかもしれない。でも、あそこは危険なんだって。もし、友だちと話をしたいだけなら、僕がいい場所を教えてあげる」
そう言うと、惟は亜紀の肩をガシッと掴まえている。そんな彼の姿に、遠巻きにしていた女子生徒たちの黄色い悲鳴が上がっている。その声にここが校門前だということを思い出した亜紀は、どこか引きつったような表情を浮かべることしかできなかった。
「惟さん、ここ、どこか分かってます?」
「うん? 校門でしょう? それがどうかしたの?」
「分かっているなら、離してください。なんだか、周りの視線が痛い」
亜紀のその声に、惟も周囲の雰囲気に気がついたのだろう。「ああ、そうだね」と呟くとスッと肩を掴んでいた手を離している。それでも亜紀に向けている笑顔は甘いものとしかいいようがない。そのままの顔で、彼はさらりと言葉を口にしている。
「そうした方がいいよ。その店は会員制だから、誰でも簡単に入れるわけじゃないし。亜紀ちゃんの写真撮ろうなんて馬鹿なことを考える連中を寄せ付けたりしないからね」
「でも……そんなお店、高校生じゃ入れないでしょう?」
「大丈夫。だから、僕が案内してあげるって言ってるの。僕がいれば問題なく入ることできるよ。それに、落ちついて話せるのも間違いない。ね、そうしない?」