たとえ、これが恋だとしても~あなたとSweet sweets~
「言うわよ。だって、さっきあんたが教えてもらってた携帯番号。あれってプライベートだって言ってたじゃない。あの人が社会人なのは当然だろうし、だとしたら仕事用と個人用の両方持っていたっておかしくないわよね。で、ここで私から質問。そういう人が誰かに番号教える時って、個人用の番号を教えると思う?」
由紀子のその問いかけに亜紀はちょっと小首を傾げると「思わない」と呟く。その返事に満面の笑みを浮かべた由紀子は亜紀の鼻先をチョンと突いていた。
「あ、そのあたりはちゃんと分かってるんだ。じゃあ、あんたがプライベートの番号を教えてもらったっていうことの意味も分かるでしょう?」
「分かるわよ。だから、さっきも断ろうとしたんじゃない」
「だったわよね。あの時のあんたって、横からみても分かるくらい焦りまくってたもん。もっとも、あの人もそのこと気がついてたとは思うわよ。あっさりと拒否してたしね」
その声に亜紀は思わずうなり声をあげると、頭を抱えてしまっている。そんな彼女を見ている由紀子には、この事態を楽しんでいる表情しかみることができない。どうやら、その気配を感じることはできたのだろう。ガバっと頭を上げた亜紀の顔には、怒っています、という色しかない。
「由紀子、絶対に楽しんでいるんでしょう」
「そんなことないわよ。幼なじみがあんなイケメンに溺愛されているって知って、喜んでるだけ」
「そこって喜ぶとこ?」
「私としてはそうよね。ほら、亜紀って美人さんなのに、今まで男っ気がなかったでしょう? 勿体ないって思ってたのよね。でも、あんないい男がつくんなら、問題ないって」
由紀子のその問いかけに亜紀はちょっと小首を傾げると「思わない」と呟く。その返事に満面の笑みを浮かべた由紀子は亜紀の鼻先をチョンと突いていた。
「あ、そのあたりはちゃんと分かってるんだ。じゃあ、あんたがプライベートの番号を教えてもらったっていうことの意味も分かるでしょう?」
「分かるわよ。だから、さっきも断ろうとしたんじゃない」
「だったわよね。あの時のあんたって、横からみても分かるくらい焦りまくってたもん。もっとも、あの人もそのこと気がついてたとは思うわよ。あっさりと拒否してたしね」
その声に亜紀は思わずうなり声をあげると、頭を抱えてしまっている。そんな彼女を見ている由紀子には、この事態を楽しんでいる表情しかみることができない。どうやら、その気配を感じることはできたのだろう。ガバっと頭を上げた亜紀の顔には、怒っています、という色しかない。
「由紀子、絶対に楽しんでいるんでしょう」
「そんなことないわよ。幼なじみがあんなイケメンに溺愛されているって知って、喜んでるだけ」
「そこって喜ぶとこ?」
「私としてはそうよね。ほら、亜紀って美人さんなのに、今まで男っ気がなかったでしょう? 勿体ないって思ってたのよね。でも、あんないい男がつくんなら、問題ないって」