たとえ、これが恋だとしても~あなたとSweet sweets~
由紀子がそう言いだす理由を亜紀はなんとなく理解している。なんだかんだ言っても、彼女がイケメンに弱いのは紛れもない事実。そして、目の前にいる惟が王子様のような雰囲気をもっているのも間違いない。
だとしたら、彼女が興味をもつのは当然。しかし、だからといって、最後の一言は失礼になる。そう思った亜紀が口を開く前に、惟が笑いながら応えていた。
「由紀子ちゃんだったよね? 亜紀ちゃんの友だちに僕のこと知ってもらえるっていうのは嬉しいよね。うん、ちゃんと教えてあげる。でもね、連絡先っていうのは欲張りだと思うよ」
「あ、やっぱりですか? でも、他のことは教えてくれるんですよね」
「もちろん。由紀子ちゃんは僕の何が知りたいの?」
「色々です。あの~、ちょっと耳を貸してもらってもいいですか?」
そう言うなり、由紀子はスッと惟の耳元に口を近づけている。それに対して、特に拒否反応というものをみせようとしない惟。それを見た時、亜紀はどうにも表現できない思いが浮かんでくるのを感じている。
そんな気持ちを落ち着かせようとするかのように、「ちょっとお手洗い」と呟くと、その場から姿を消していた。そんな彼女の後姿を見送った由紀子の口元がにんまりと上げられる。
「ちょっと、やりすぎたかな?」
「そうだろうね。由紀子ちゃんが何を考えているのか、分からないことはないけど、亜紀ちゃんには刺激が強かったんじゃないかな?」
「あ、やっぱり分かってました?」
だとしたら、彼女が興味をもつのは当然。しかし、だからといって、最後の一言は失礼になる。そう思った亜紀が口を開く前に、惟が笑いながら応えていた。
「由紀子ちゃんだったよね? 亜紀ちゃんの友だちに僕のこと知ってもらえるっていうのは嬉しいよね。うん、ちゃんと教えてあげる。でもね、連絡先っていうのは欲張りだと思うよ」
「あ、やっぱりですか? でも、他のことは教えてくれるんですよね」
「もちろん。由紀子ちゃんは僕の何が知りたいの?」
「色々です。あの~、ちょっと耳を貸してもらってもいいですか?」
そう言うなり、由紀子はスッと惟の耳元に口を近づけている。それに対して、特に拒否反応というものをみせようとしない惟。それを見た時、亜紀はどうにも表現できない思いが浮かんでくるのを感じている。
そんな気持ちを落ち着かせようとするかのように、「ちょっとお手洗い」と呟くと、その場から姿を消していた。そんな彼女の後姿を見送った由紀子の口元がにんまりと上げられる。
「ちょっと、やりすぎたかな?」
「そうだろうね。由紀子ちゃんが何を考えているのか、分からないことはないけど、亜紀ちゃんには刺激が強かったんじゃないかな?」
「あ、やっぱり分かってました?」