たとえ、これが恋だとしても~あなたとSweet sweets~
惟の言葉に、由紀子は悪びれることなくそう返している。そこに浮かんでいる表情は、この事態を楽しんでいます、というようなもの。そんな彼女に、惟はどこか呆れたような調子で応える。
「一応、僕も大人なんだけど? それと、人を見る目はあると思ってる。ちょっと話していたら、亜紀ちゃんが君のことをどれほど信用して信頼しているのかわかるつもりだよ」
「ありがとうございます。私も亜紀のことは、本当に大事な幼なじみだと思ってますし」
「だろうね。だったら、その君が仮にもそんな相手の婚約者だっていう相手に、簡単にちょっかい出すはずないと思うんだよね。違ってる?」
そう言いながら、惟はまた部屋の中へと由紀子を導いている。もっとも、部屋の扉を閉めるようなことはしない。その姿に由紀子はクスリと笑うと、彼の誘いにのっている。
「こういうところって、惟さんは大人で紳士だと思います。こうやって扉を開けてるのも、変に誤解されないためでしょう? やっぱり、私の思ったとおりなんだ」
「どういうことかな?」
「亜紀は惟さんのこと、誤解しているようだけど、彼女に対する思いは本気なんだってことが感じられるんです。だったら、私は協力してあげなきゃって思っちゃうんです」
そう告げる由紀子の表情は、それまでのものとは違う。そのことに気がついた惟は、彼自身もそれまで見せなかった安心した笑顔を見せている。
「ありがとう。でも、どうして亜紀ちゃんにはそれが分かってもらえないのかな? 由紀子ちゃんには白状するけど、僕は本気で彼女のこと口説いているのに」
「仕方ないです。亜紀だから」
「一応、僕も大人なんだけど? それと、人を見る目はあると思ってる。ちょっと話していたら、亜紀ちゃんが君のことをどれほど信用して信頼しているのかわかるつもりだよ」
「ありがとうございます。私も亜紀のことは、本当に大事な幼なじみだと思ってますし」
「だろうね。だったら、その君が仮にもそんな相手の婚約者だっていう相手に、簡単にちょっかい出すはずないと思うんだよね。違ってる?」
そう言いながら、惟はまた部屋の中へと由紀子を導いている。もっとも、部屋の扉を閉めるようなことはしない。その姿に由紀子はクスリと笑うと、彼の誘いにのっている。
「こういうところって、惟さんは大人で紳士だと思います。こうやって扉を開けてるのも、変に誤解されないためでしょう? やっぱり、私の思ったとおりなんだ」
「どういうことかな?」
「亜紀は惟さんのこと、誤解しているようだけど、彼女に対する思いは本気なんだってことが感じられるんです。だったら、私は協力してあげなきゃって思っちゃうんです」
そう告げる由紀子の表情は、それまでのものとは違う。そのことに気がついた惟は、彼自身もそれまで見せなかった安心した笑顔を見せている。
「ありがとう。でも、どうして亜紀ちゃんにはそれが分かってもらえないのかな? 由紀子ちゃんには白状するけど、僕は本気で彼女のこと口説いているのに」
「仕方ないです。亜紀だから」