たとえ、これが恋だとしても~あなたとSweet sweets~
惟に南原と呼ばれた相手は、どこか必死になって彼の言葉に応えている。その顔がどことなく赤くなっていることも間違いない。そして、彼女が亜紀や由紀子のことは完全に無視している。その事実に気がついた時、惟は先ほどよりも冷たい声を彼女にぶつけていた。
「南原、君は礼儀というものをどこかにおいてきたようだね。さっきから見ているけど、僕の連れに対して、言うべきことがあるんじゃないの? 君のお行儀の悪い部下たちに、ないがしろにされていたんだけどね」
「た、惟さん……そんな風に言わないで。私と由紀子だったら気にしてないし……それより、お話があるみたいだし、お店の中、見ていてもいい?」
今、この場にはいたくない。それが亜紀と由紀子の本心であるのは間違いない。事実、由紀子も亜紀の言葉にコクコクと頷いている。そんな二人に惟が先ほどまでとは違う柔らかい笑みを浮かべていた。
「亜紀ちゃんが気にすることはないの。僕が連れてきているんだから。それに、亜紀ちゃんに会わせたい人もいるからね」
「あ、あの……惟様、そちらの方は?」
「南原に教える必要ある? 教えなくても分かると思うんだけどね。それより、アンジーに会うから、奥のオフィスにコーヒー持ってきて」
「私がですか?」
「聞こえなかった? 君が、南原が、持ってくるの。当然、ここにいるお姫様たちの分もだよ。さ、亜紀ちゃんこっちだよ。由紀子ちゃんもおいで」
「南原、君は礼儀というものをどこかにおいてきたようだね。さっきから見ているけど、僕の連れに対して、言うべきことがあるんじゃないの? 君のお行儀の悪い部下たちに、ないがしろにされていたんだけどね」
「た、惟さん……そんな風に言わないで。私と由紀子だったら気にしてないし……それより、お話があるみたいだし、お店の中、見ていてもいい?」
今、この場にはいたくない。それが亜紀と由紀子の本心であるのは間違いない。事実、由紀子も亜紀の言葉にコクコクと頷いている。そんな二人に惟が先ほどまでとは違う柔らかい笑みを浮かべていた。
「亜紀ちゃんが気にすることはないの。僕が連れてきているんだから。それに、亜紀ちゃんに会わせたい人もいるからね」
「あ、あの……惟様、そちらの方は?」
「南原に教える必要ある? 教えなくても分かると思うんだけどね。それより、アンジーに会うから、奥のオフィスにコーヒー持ってきて」
「私がですか?」
「聞こえなかった? 君が、南原が、持ってくるの。当然、ここにいるお姫様たちの分もだよ。さ、亜紀ちゃんこっちだよ。由紀子ちゃんもおいで」