たとえ、これが恋だとしても~あなたとSweet sweets~
その言葉に亜紀は思わず笑い出している。なんといっても、彼女自身が拓実は過保護だと思っているからである。そんな中、一條家に来てからのことを思い出すと、笑いがこみあげてくることを止めることができない。
「惟さん。まるで見てきたようにいうんですね。ほんとにそうなんですよ。お兄ちゃんったら、過保護としか言いようがないことしてくれるんですから」
「やっぱりね。うん。それだけ、亜紀ちゃんが可愛らしいってこと。だから、あまり拓実君をいじめたりしちゃダメだよ」
その言葉に、ますます亜紀は笑い転げている。そんな彼女に惟は真剣な表情を向けてきていた。
「亜紀ちゃん、訊きたいことがあるんだけどいいかな?」
彼の態度が先ほどまでとは違う。そのことにちょっと怯えたような表情を浮かべた亜紀だが、「何でしょう?」と応えることしかできない。そんな彼女に惟はゆっくりと問いかけの言葉を投げかける。
「昨日、アンジーが『あーちゃん』って呼んだのを嫌がったでしょう? どうしてなのかな?」
「どうして、そんなことを……」
「うん、僕も亜紀ちゃんのこと、そう呼びたいなって思ったから。ダメかな?」
そう言いながら首を傾げてくる惟の表情からは色気しか感じられない。このままでは彼の雰囲気に飲まれてしまう。そんなことを思う亜紀だが、目をそらすことがどうしてもできない。思わずゴクリと息をのみ込んだ彼女は、ゆっくりと思っていることを口にしていた。
「多分……惟さんでもダメだと思います」
「惟さん。まるで見てきたようにいうんですね。ほんとにそうなんですよ。お兄ちゃんったら、過保護としか言いようがないことしてくれるんですから」
「やっぱりね。うん。それだけ、亜紀ちゃんが可愛らしいってこと。だから、あまり拓実君をいじめたりしちゃダメだよ」
その言葉に、ますます亜紀は笑い転げている。そんな彼女に惟は真剣な表情を向けてきていた。
「亜紀ちゃん、訊きたいことがあるんだけどいいかな?」
彼の態度が先ほどまでとは違う。そのことにちょっと怯えたような表情を浮かべた亜紀だが、「何でしょう?」と応えることしかできない。そんな彼女に惟はゆっくりと問いかけの言葉を投げかける。
「昨日、アンジーが『あーちゃん』って呼んだのを嫌がったでしょう? どうしてなのかな?」
「どうして、そんなことを……」
「うん、僕も亜紀ちゃんのこと、そう呼びたいなって思ったから。ダメかな?」
そう言いながら首を傾げてくる惟の表情からは色気しか感じられない。このままでは彼の雰囲気に飲まれてしまう。そんなことを思う亜紀だが、目をそらすことがどうしてもできない。思わずゴクリと息をのみ込んだ彼女は、ゆっくりと思っていることを口にしていた。
「多分……惟さんでもダメだと思います」