向日葵、秋に咲く
第一章 -ハジマリノ唄-
ヒラリ、ヒラリ、ヒラリ。
ソラから零れた氷の涙が、僕と君を冷たくぬらす。
ヒラリ、ヒラリ、ヒラリ。
僕と君とを隔てるように、僕らの間におちて消えた。
その姿はそう、まるで僕たちみたいかい?
春の淡い雪はとても、冷たく、温かだった――
さぁうたおうか。
君がうたったあの唄を
僕も一緒にうたうから。
さぁ、唄おうか。
、