初恋は空の色で
それからというもの…
それからというもの…教室に戻ってからが大変だった。

祐実と山本君の話題で盛り上がりすぎて、授業中ということも、忘れ。

騒いでいたわたし達。

まぁ、オチをいうと今は廊下。

流石に冬なだけあって、寒いなんてものじゃない。

凍死するっ!

「も〜寒〜い!我慢できないっ!」

優はまたプンスカしている。

それと同じように。

「ね〜寒いよね〜!」

と、祐実が返す。

誰のせいだ、誰の。

はぁあ〜ついていない。

「二人ともうるさいよ?
誰のせいだと思っているの?
二人がそんなに騒がなければ、私までとばっちり食らわなくて済んだんだから。」

あーぁ、美咲怒ってる。

そりゃそーか、美咲はいつも授業中真面目に受けてるから、廊下に立たされることなんて滅多にないのに。

いつもうちらの付き添いで、立たされちゃうんだもんな。

そりゃ怒るか。

うんうんと聞いていると…

「華恋ちゃんも例外じゃないんだからね。」

と美咲。

あー今日はいつにもまして、手厳しいな。

「はーい」

と、気のない返事をして。

みんな静かに立っていると。

また、話を切り出したのは優だった。

「あーそだ!
華恋は誰とペア組んだの?」

あ、確かにいうの忘れてたわ。

「あーそーそー、誰々?」

「祐実はさておき、優は誰と組んだの?」

「え?優〜?
優はね〜そこら辺に居たイケメン君」

「「………」」

はぁ…さすがだわ。

「ちょ!みんな無視ぃ〜??
だってだって、転校生君見つかんなかったの〜!!
華恋は誰なのよ!」

「え??私?
えーと、なんて名前だったっけ…ひ…ひか…り?ん…?ひか…ひか…ひな…あっ!ひかる?」

「え〜誰それ〜優全校生徒の男子の名前リサーチ済みだけど、そんな名前知らな〜い」

「祐実も〜誰々??」

「華恋ちゃん…もしかしてそれって…。」

「…?
何、みさみさどったの?」

「あの…もしかしてだけど、それって転校生君?」

あ〜そーだったわ。

「あ、うん。
そうだけど?」

「「………」」

「あれ?みんなどうしたの?」

「華恋…どーして!!!?
華恋がどーして、空輝とペアなの??
どこで見つけたのよっ!
今すぐ優の奴とこーかんして!」

「交換ってねぇ…優ちゃん。
転校生君は人間だよ?物じゃないの。」

「そーだよ優?」

「あははははw」

もう…笑うしかない。

私は別にいいけど、美咲と祐実が許さなそう…。

「も〜なんでなんでなんで〜!!
優、転校生君とペアがい〜の〜!!
華恋、恋愛なんてきょーみなさそーじゃんかー!!」

ガラガラ!

((ビクッ))

「静かにしろ!
全く授業中だぞ?
反省もできないのか!!
だいたいなーお前らは…

と、とても長い説教を聞き、その授業は終わった…ーーーー
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