初恋は空の色で
給食
体育の授業はあれで終わるはずだったのだが、どうやら時間が余ったみたいで、先生の雑談となった。
まぁそれは廊下にいたわたし達は聞けなかったが…w
「も〜寒いっ!!
死んじゃうよぉ〜凍死するっ!」
「後少しなんだから、頑張りなよ。
このくらいの寒さで凍死するのなら、すごいよ。」
うわっ…美咲いつにもまして冷たい…まだ怒っているのかな…。
優ときたら、頬をあんなにプクって膨らませてる…。
祐実は苦笑いだし…w
「ふぅ…
キーンコーンカーンコーン………
やっと4時間目の体育の授業が終わって開放される…。
美咲、祐実、優香を連れて屋上へ行く。
ギィィィ…
「今日は快晴だから気持ちがいいね〜」
「華恋は本当に空が好きだね〜」
「祐実はいつも私に影響されてたねww」
私は空が大好きだ、日々変わっていくこの空が
いつ見ても飽きない。
ずっと空を眺めていると…
ギィィィ…
扉が開く…そこには…
「空輝…」
「華恋…」
少し見つめ合う…その静寂を打ち破ったのは優香
「ちょっ!何二人見つめあってんの??
もしかして、このイケメン君…転校生君??」
「あ、あぁそうだよ優ちゃん。」
空輝はというと…イケメンと言われたのは自分じゃないかのようにきょとんとしていた…。
「か、華恋っていつもここでお昼食べてるの?
売店とかじゃないんだね」
また…そんなに微笑んで…私以外の女の子だったら…すぐに落ちる…って…優香…。
絶対優香落ちた…。
「華恋?」
「あぁ、うん。
いつもここで食べてるよ?
私お弁当派だからね。」
微笑みに答えるように、微笑む
「っ…//////」
「………?」
どうかしたのかな?
「そ…その笑顔反則だろ…」
「え?」
「おい、ひーかるっー!
俺ら腹へったーメシ食おーぜ!」
「あ…うん!
すぐ行く〜!!」
屋上の端に居る男子ににっこり微笑むと、
「なんでもないっ!
じゃぁね!華恋!
っと…そのお友達ちゃん」
「っぁ…ばいばい!ひぃ〜かぁ〜るぅ〜くぅ〜ん/////」
優香…。
「じゃぁね、空輝」
「さよなら、空輝君」
美咲全くかんしんない…
「ばいばい〜」
祐実…名前すらも呼ばないの?
流石一途なだけあるな…。
トクン…トクン…トクン
「…………また…だ。」
「どうしたの?華恋ちゃん」
「………不整脈…」
「「!? 大丈夫!?」」
「え…?あ、うん!」
「…華恋ちゃん…不整脈の正体…私わかる」
「え?何?」
「それは…恋…だよ。」
シーン
「…………え?」