初恋は空の色で
フラッシュバック ☆空輝side☆
あの日から1年がたとうとしてる…。
この寒い時期になると嫌でも思い出すよ…。
君のこと忘れたわけじゃないんだよ…。
姫華…ーーーー。
今から少し前の話。
僕が中一の頃。
僕には彼女がいた。
名前は 西条 姫華(さいじょう ひめか)
長くて透き通るように細い髪が好き。
白くて触ったら壊れてしまいそうな肌が好き。
ピンク色のやわらかそうな唇が好き。
誰にでも優しくて明るいところが好き。
喧嘩が嫌いで友達思いなところが好き。
普段は大人びてるくせに、僕の前だと少し子供っぽくなるところが好き。
寂しがりやで甘えたさんで…僕の大好きな彼女…。
僕たちが付き合い始めたのは中1の一学期の夏…ひぐらしの声がする日。
僕は君に告白した…。
君は照れくさそうにおねがいしますって言ってくれたね…。
水族館、動物園、プラネタリウム、海、山、遊園地…たくさんたくさん出かけて。
大切な思い出をたくさん作ったね。
あの日…あんなことが起こるくらいならもっと抱きしめて強く強く愛してるって君に伝えたら良かった……。
もう一度だけ…逢いたいよ…姫華…。
ある雪の降る日の夜…姫華は交通事故にあったんだ。
ひき逃げだった…。
姫華は僕の誕生日を祝おうと僕の家に来る予定だった。
僕も家の前の交差点で待ってたんだ。
姫華が見えて信号が点滅してることにも気づかず手を広げた…おいでって…。
姫華は照れくさそうにでも、嬉しそうに僕の胸に飛び込んでくる…後少し手…後少し僕が後少しだけ前に出ていれば君を守ることができたかもしれない…。
姫華は僕の目の前で飛ばされた…。
いくら待っても抱きしめようとしても姫華は来なかった。
状況が理解できないまま姫華を探す僕。
そんな横で倒れ込む姫華…。
君は最後まで僕の心配をしてくれたね…本当にばかだなぁ…。
「…ひか…ちゃん…おたんじょう…びおめで…と…。
あたし…もっともっともっと…ずーっと…ひかちゃんと一緒にいたかったの…。
いろんなところに出かけて…たくさん思い出…つく…りたかったよ!!!
さいごまで…わがままな…かのじょ…でごめ…んね…?
大好き…だよ…あたしのこと…いつまでもひきずっ…けほっ…ひきずっちゃだめ…ひかちゃんには…しあわせに…なっ…て…ほ…しい…か…ら………」
って…僕は泣いた…涙が枯れるんじゃないかって…思ったけどとめどなく流れ出てくる涙。
雪もいつの間にか雨に変わっていて。
真っ白な地面が姫華の赤く綺麗な血で染められていた…。
行き交う人達もだんだん集まってきて…。
どんどん冷えていく姫華の体をたくさんたくさん抱きしめた。
冷えてなくなってしまわないように…僕の体温をすべて上げてしまいたかった。
代わりに僕が飛ばされてしまえばよかった。
彼女一人守れなかった…。
それからのことはよくわからなかった…。
僕はいつの間にか塞ぎ込む毎日。
涙を流してうずくまる…それしかできない。
涙なんて枯れることもなくただただ流れるばかり。
姫華…姫華…逢いたいよ…僕をおいていかないで…。
まだ愛してるって沢山言えなかった…姫華は頭を撫でると喜んだのに…たくさんなでてあげられなかった…。
もう二度とあの優しい声音で「ひかちゃん…っ♪」とは呼んでくれない…。
もう二度と彼女が僕の名前を呼ぶことはない…。
そして。後悔だけが残ったんだ。
それを見て僕の両親も考えたんだろう…引っ越そうと…。
そして僕は君に出逢ったんだ。
この寒い時期になると嫌でも思い出すよ…。
君のこと忘れたわけじゃないんだよ…。
姫華…ーーーー。
今から少し前の話。
僕が中一の頃。
僕には彼女がいた。
名前は 西条 姫華(さいじょう ひめか)
長くて透き通るように細い髪が好き。
白くて触ったら壊れてしまいそうな肌が好き。
ピンク色のやわらかそうな唇が好き。
誰にでも優しくて明るいところが好き。
喧嘩が嫌いで友達思いなところが好き。
普段は大人びてるくせに、僕の前だと少し子供っぽくなるところが好き。
寂しがりやで甘えたさんで…僕の大好きな彼女…。
僕たちが付き合い始めたのは中1の一学期の夏…ひぐらしの声がする日。
僕は君に告白した…。
君は照れくさそうにおねがいしますって言ってくれたね…。
水族館、動物園、プラネタリウム、海、山、遊園地…たくさんたくさん出かけて。
大切な思い出をたくさん作ったね。
あの日…あんなことが起こるくらいならもっと抱きしめて強く強く愛してるって君に伝えたら良かった……。
もう一度だけ…逢いたいよ…姫華…。
ある雪の降る日の夜…姫華は交通事故にあったんだ。
ひき逃げだった…。
姫華は僕の誕生日を祝おうと僕の家に来る予定だった。
僕も家の前の交差点で待ってたんだ。
姫華が見えて信号が点滅してることにも気づかず手を広げた…おいでって…。
姫華は照れくさそうにでも、嬉しそうに僕の胸に飛び込んでくる…後少し手…後少し僕が後少しだけ前に出ていれば君を守ることができたかもしれない…。
姫華は僕の目の前で飛ばされた…。
いくら待っても抱きしめようとしても姫華は来なかった。
状況が理解できないまま姫華を探す僕。
そんな横で倒れ込む姫華…。
君は最後まで僕の心配をしてくれたね…本当にばかだなぁ…。
「…ひか…ちゃん…おたんじょう…びおめで…と…。
あたし…もっともっともっと…ずーっと…ひかちゃんと一緒にいたかったの…。
いろんなところに出かけて…たくさん思い出…つく…りたかったよ!!!
さいごまで…わがままな…かのじょ…でごめ…んね…?
大好き…だよ…あたしのこと…いつまでもひきずっ…けほっ…ひきずっちゃだめ…ひかちゃんには…しあわせに…なっ…て…ほ…しい…か…ら………」
って…僕は泣いた…涙が枯れるんじゃないかって…思ったけどとめどなく流れ出てくる涙。
雪もいつの間にか雨に変わっていて。
真っ白な地面が姫華の赤く綺麗な血で染められていた…。
行き交う人達もだんだん集まってきて…。
どんどん冷えていく姫華の体をたくさんたくさん抱きしめた。
冷えてなくなってしまわないように…僕の体温をすべて上げてしまいたかった。
代わりに僕が飛ばされてしまえばよかった。
彼女一人守れなかった…。
それからのことはよくわからなかった…。
僕はいつの間にか塞ぎ込む毎日。
涙を流してうずくまる…それしかできない。
涙なんて枯れることもなくただただ流れるばかり。
姫華…姫華…逢いたいよ…僕をおいていかないで…。
まだ愛してるって沢山言えなかった…姫華は頭を撫でると喜んだのに…たくさんなでてあげられなかった…。
もう二度とあの優しい声音で「ひかちゃん…っ♪」とは呼んでくれない…。
もう二度と彼女が僕の名前を呼ぶことはない…。
そして。後悔だけが残ったんだ。
それを見て僕の両親も考えたんだろう…引っ越そうと…。
そして僕は君に出逢ったんだ。