初恋は空の色で

お店からでて

「あ、トイレ行ってくる!」

「祐実も!「美咲も。」

『あ、じゃぁあそこのベンチで待ってるね!』

「ごめん〜いってくる〜!」

と言ってみんな行ってしまった

その途端

「あ、あの子じゃない?「おぉ〜!メアド聞こうかな〜「俺も俺も〜」

なんて声が聞こえて、どの子のことだろうな〜なんて思っていると。

「ねぇ君〜っ」

と…こえをかけられ…た?

『っ…ふぇ…?わ、私…?』

「そーそー!メアド交換してくんね?」

「いやいや、そこは俺と…「俺とだろ?「いや僕と」

と、沢山の人に一気に声をかけられてしまった…。

『な、なにかの間違えじゃ…』

「それよりさ、君本当に可愛よね?モデル?」

いやいや…お世辞いらない…。

むっとして

『いえ、今回は無理やり…。』

「へぇ〜めっちゃ好み〜「俺も〜」

…なんだか…めんどくさいなぁ…。

もう…お世辞ばっかり…っ

早くみんな戻ってこないかなぁ…。

なんて危機感を感じないのんきな私。

それにしびれを切らしたのか…。

「なぁ、俺たちと遊ばね?」

『あ、いえ人を待っているので。』

「いいじゃぁ〜ん…」

ｶﾞｼｯ

『…え?』

ぐいっと引っ張られ引きずられる

『えっ!えっ…!?ちょ!困ります!話してください!』

ずんずんと人ごみのないところへ…

『い、や…っ…だ、誰か…助け…「ねぇ、この子僕の連れ。」

「あぁん?誰だてめぇ「んだよ餓鬼じゃねぇかよ…「はっ…ｗ「なんだよ、引っ込んでな?」

『ひ、ひかる…っ』

「華恋平気…?」

「んだよ!無視かよ…こらぁ!「上等じゃねぇか、あぁん?」

「…僕…喧嘩嫌いなんだよね…。」

と苦笑する彼

「知るかよ…じゃぁ、黙っ「でも…。僕が例え華恋を守る為でも君たちに手を挙げたらきっと、華恋はもっと泣く…それは僕嫌なんだよね…(ｸｽｯ」

と言って私の手を取り一気に走り出す

早すぎて足がもつれそう…でもグイグイと引っ張ってれるおかげで自分でも驚くくらい速く走れる。

さっきの男の人たちとは違う…。

不覚にもドキッとした…。

「こら、まて!「おいっ!「ざけんじゃねぇ!」

などとたくさんの男の人たちがいっせいに追いかけてくる…っ

『ひ、ひか…っ』

「大丈夫だよ、守るから。ね?」

と、とても優しく微笑んでくれた…それだけでなぜか泣きたくなった…。

ーーーー

数分して…どうにかまけたみたいだ…。

もう…死にそう…生まれて初めてっていうくらい走ったよ…。

「大丈夫…?」

『はぁ…はぁ……っく…ふぇ…』

…ダメ…泣いたら変な子だって思われ…。

ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ…

『っ…!?
な、なに…し…「泣いていいよ」

『…っ…うぅ…うわぁぁぁあん…っふぇ…っく…ひっく…こ、怖かったよぉ…っ』

「うん…ごめんね…遅くなって」

…ﾌﾙﾌﾙ

「大丈夫だよ…」

そう言って空輝は私が泣き止むまでそばにいて頭を撫でていてくれた