初恋は空の色で
10分休み
ただいま…10分休みです…。
この時間が終わったら、ついに持久走。
みんなして、机に、突っ伏してる最中…。
「…もぅ…むりぃ…持久走とか飛んでけっ!」
やっぱり第一発言は、優。
それに続くように、みんなが口々にあーだこーだいっている。
「そんなこと言っても、授業なんだからしょうがないでしょ?
いつまでもうだうだしていないで、移動教室に含まれるんだから、移動するよ?」
美咲は相変わらずぶれないな…。
と思いつつも、うんうんと聞いていると。
「やだぁ〜もう冬だし外寒いもんさぁ!」
とブツブツ攻撃に出た。
すると…
「…あ、そういえば、体育の持久走は合同だから、もしかしたら転校生君見れるかもしれないのになぁ…残念。
きっとイケメンだから、たくさんの女の子たちに囲まれて、たちまち見えなくなっちゃうから、早く行った方がいいと思っていたのに…まあ、優ちゃんがそこまでいうのなら、仕方ないよねぇ〜。
…はぁ〜ぁ〜あ〜。」
とわざとらしいため息をつく美咲。
「え?何それっ!合同なんて聞いてないんですけど!!
それなら話は別の別に決まってるでしょっ!
ほら祐実、華恋っ!
のたのたしてないで、早く行くよっ!」
…はぁ…どうやら美咲の方が一枚上手だったみたいww
みんな苦笑いしながらも、ゆうの後に慌ててついていく。
結局いつもこうなっちゃうんだよねぇ…もう笑うしかないとみんなわかっているのか、みんなは苦笑いしていた。