最後の夏休み Last Summer Days.
「マユカ」



こんなアタシだけど、アナタの親友でありたい。



「カレシさんのことも考えてあげなよ」



だから、たまには厳しいことも言うよ。



「………うん。わかってはいるんだけどね」



そんな素直なマユカが大好きだよ。



「そんなことより! 今度はシブヤ行こうよ! マルキューのセール!」



西日に照らされたマユカの笑顔がまぶしい。



「秋冬物も買いたいんだよねェ」



マユカはもう次の季節のことを考えているのに、



「うん。行こう」



アタシはまだ、終わらない夏から抜け出せない。



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