最後の夏休み Last Summer Days.
第7話 夏空のヒマワリ
第7話 夏空のヒマワリ





8月も半ばになって、交替でご飯を作るのも飽きてきて、



アタシ達はソラを残してランチタイムのファミレスに行った。



満席の店内で待たされているアタシの視界に、ドリンクバーに立つタカヒロが見えた。



その隣には、親友だったマアサがいる。



見つめ合って話す二人を見て、気まずくて、



アタシは外に出た。



ただ真っ直ぐ歩いていくアタシに追い付いた小説家。



「カニクリ、どうした?」



「元カレ……と元親友………」



悲しかった。



アタシといた時より幸せそうな笑顔を見るのが辛かった。



苦しかった。
< 107 / 201 >

この作品をシェア

pagetop