最後の夏休み Last Summer Days.
「カニクリ。
栄川先生は安心できるヒトだから、いろいろと話を聞いてもらいなよ。
外で待ってるから。
では、よろしくお願いします」
と小説家は出ていってしまった。
「そのイスにすわって、楽にしていいから」
そう言いながら栄川先生は、斜め前にイスを動かしてすわった。
「私の名前は、栄川カズネ。このクリニックの責任者。元外科医の精神科医よ。
今回アナタにはいくつかの心理検査、つまり心理テストを受けてもらいたいの。
その前にアナタのことを教えて。雑談しましょう。
ではまず、お名前は?」
「カニクリ」
「かわいい名前ね。カニクリ、何歳?」
「15歳。もうすぐ16歳になります」
栄川先生は安心できるヒトだから、いろいろと話を聞いてもらいなよ。
外で待ってるから。
では、よろしくお願いします」
と小説家は出ていってしまった。
「そのイスにすわって、楽にしていいから」
そう言いながら栄川先生は、斜め前にイスを動かしてすわった。
「私の名前は、栄川カズネ。このクリニックの責任者。元外科医の精神科医よ。
今回アナタにはいくつかの心理検査、つまり心理テストを受けてもらいたいの。
その前にアナタのことを教えて。雑談しましょう。
ではまず、お名前は?」
「カニクリ」
「かわいい名前ね。カニクリ、何歳?」
「15歳。もうすぐ16歳になります」