最後の夏休み Last Summer Days.
いまだに仲よくなれない両親の反対を押し切って、この大学を受験した。



「何のためにK大付属に入ったと思っているの! 将来を有利にするためでしょ!」



「オマエはどれだけ親に心配かければ気が済むんだ! お姉ちゃんを見習え! A大に入って一流企業の内定をもらったじゃないか!」



そんなこと、意味がないよ。



アタシは気付いたんだ。



どんな場所、どんな時間、


どんなヒトと一緒にいたって、



アタシはアタシ。



当たり前すぎて、見失ってた。



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