最後の夏休み Last Summer Days.
「アタシ、小説家に会ってから、小説家になろうとずっと思ってました。



彼にまた会うために必死で小説を書いて、運よく認められて。



それで小説家に会いに行ったのに、彼は死んでしまっていて。



あの時はまた全部イヤになって、また死のうとしました。



でも、アタシは生きている。



彼のおかげでまだ生きている。



だからアタシ、彼のために生きていこうと決めたんです。



彼の叶わなかった夢を、アタシはあきらめない。



それを伝えていきたいんです。



小説家になることだけが全てじゃない。



何をしていても、どこにいても、伝え続けられればいい。



そう思えたんです」



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