最後の夏休み Last Summer Days.
「カニクリも入りなよ。暑いだろ?」



「うん。あと少しだけ」



洗濯をして部屋に干したアタシの制服と下着が乾いたか見ている。



「制服、乾いた?」



恋人の下着もそうやって洗ってあげてたんだね。



「まだ、かな? ドライヤーでなんとか―――」



「それはダメ! 傷んだらどうしてくれんの? かなり気に入ってるんだから」



その制服が着たくて親友に無理言って勉強教えてもらって一緒に入った高校なんだから。



「じゃあどうするの?」



それなのに、それなのに―――



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