最後の夏休み Last Summer Days.
ねぇ、小説家。



「好きにしなよ。でも、条件付き」



あの悲しみと優しさの笑顔は、今も変わらない?



「条件って何?」



ねぇ、小説家。



「言葉づかいを直すこと、それと、何か目標を見付けること。それが守れるなら、いたいだけいていいよ」



今、アナタはどこにいるの?



「わかった。それでいさせてくれるなら、いいよ」



「………態度でかいよね」



今も、アタシを見てくれてる?



「―――おかえり。カニクリ」



その笑顔のままで。



「………ただいま。小説家」




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