最後の夏休み Last Summer Days.
「はい! 起きてます!」



アルバムを床に置いて玄関のドアを開けると、



大きな皿にいっぱいのパスタとミートソースの缶を持って待っていた。



「おはよー。ランチには早いけど一緒に食べようよ。あれ? 一人?」



言いながらサエコさんは入っていく。



「荷物の整理でもしてた? こんなに散らかして」



テーブルに皿を置くとアルバムを手に取る。



「ミヤじゃん。懐かしいなぁ」



「小説家を探す手がかりがないかと思って見てたんです」


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