最後の夏休み Last Summer Days.
アタシは冷蔵庫からペットボトルに入ったお茶をグラスに注いだ。



「サエコさんはミヤさんに会ったことあるんですよね?」



「あるよ。ウチらはみんな同い年だったから一緒に酒飲んだりしてた」



「どんなヒトだったんですか?」



「んー、そうだなぁ。白くて細くて、キレイなコだったよ。



でも体が弱いくせに無理するんだよ。



いつも誰かのためにって言ってた」



ミートスパゲティを食べながらアタシ達は写真を見ていた。




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